小湊鉄道は,「SATOYAMA DESIGN」プロジェクトが「グッドデザイン賞」を受賞したと発表した.
「SATOYAMA DESIGN」プロジェクトは,沿線の里山環境との融和を図る駅や鉄道そのもののあり方や,そこに暮らす多くの方々との協働による逆開発・里おこし活動であり,これまでに沿線の藪刈りや,駅周辺清掃,菜の花の種まき,里山トロッコ列車の運行などを行なってきた.
審査員からは,「鉄道は地域を再生させるためのインフラたりえるか.地域の逆開発に向けて,駅や鉄道そのものをより簡素にしながら,地域と一体に歩もうとするデザイン,「SATOYAMA」というコンセプトは使い古されている感もあるが,あえて押さえたデザインで,地域に歩調をあわせつつも,沿線住民自らが,暮らしの中にある鉄道の風景の質を高めていこうとするデザイン思想が優れている」という評価を受けた.
写真:小湊鉄道「里山トロッコ」 編集部撮影 五井気動車区にて 2015-9-30(取材協力:小湊鉄道)