▲東京メトロ東西線05系
東京メトロと三菱電機は,鉄道用「同期リラクタンスモータシステム(SynTRACS)」と「超小形VVVFインバータ装置」を組み合わせた新たな主回路システムを,東西線の05系に導入すると発表した.両システムを組み合わせた主回路の導入は世界初となる.
「SynTRACS」は,同期リラクタンスモータとそれを制御するインバータで構成され,日比谷線13000系での実証試験などをにより,一般的な誘導モータシステムと比較して約18%の高い省エネ効果が確認されている.今回の東西線05系への導入では,さらなる高効率化により約20〜30%の省エネ効果を見込む.
同期モータの駆動において課題とされていたVVVFインバータ装置の大形化に対し,最新のSiCパワー半導体素子や高性能CPUを適用することで超小形化を実現した.これにより,導入前の装置と比較して体積を約81%,重量を約43%低減させることに成功し,既存車両のリニューアル工事における導入性の向上やフレキシブルな床下機器配置が可能となった.
採用された同期リラクタンスモータは,回転子鉄心内の磁気抵抗差によるリラクタンストルクを利用して駆動し,発熱損失が小さく効率や質量特性に優れている.導入前の誘導モータと比較して,重量を約9%削減しながら出力を約22%増加させた.東西線05系の10両編成においては,定格出力250kW,重量551kgのモータ計16台と,重量140kgの超小形VVVFインバータ装置計16台が搭載される.
営業運転の開始は2026(令和8)年12月を予定しており,2030(令和12)年度までに計9編成への導入を見込んでいる.
画像はすべて東京メトロ提供













