写真:JR九州800系・N700系8000番代 熊本総合車両所にて 2011-3-11 編集部撮影(取材協力:JR九州)
JR九州は,「令和8年熊本地震」の影響により一部区間で運行を見合わせている九州新幹線の熊本—新水俣間と鹿児島本線の宇土—八代間について,運行再開見通しと復旧状況を発表した.
九州新幹線は,2026(令和8)年9月18日(金)の始発列車から運行を再開する予定.詳細なダイヤは8月31日(月)に発表され,9月18日(金)以降のきっぷは9月1日(火)の12時から発売される.
博多—熊本間は災害前から時刻の変更はないが,熊本—鹿児島中央間では新水俣駅付近での徐行運転を実施するため,下り列車は鹿児島中央駅への到着が最大8分程度繰り下げ,上り列車は鹿児島中央駅の発車を最大9分程度繰り上げて運行する.また,鹿児島中央駅と本州方面を直通する列車は災害前と比較して約9割の本数となる.
九州新幹線のおもな被害状況は,高架橋の橋脚や支承部など土木関係の損傷が約600ヵ所(うち運転支障40ヵ所),レール歪みや軌道沈下など線路関係が約300ヵ所,き電線引出線断線など電力関係が約100ヵ所,建築関係では柱脚5ヵ所,天井化粧材14ヵ所などとなっている.
8月27日(木)時点の復旧進ちょく率は,土木関係が約40%,線路関係が約60%,電力関係が40%,建築関係が約60%となっている.
▲水無川橋梁の復旧計画イメージ
日奈久断層と交差する水無川橋梁では,断層付近の橋脚の移動や沈下が発生しており,8月27日(木)時点では仮柱設置工事が行なわれている.今後,9月2日(水)ごろまでに仮受・仮柱を設置し,6日(日)ごろまでに橋桁と橋脚の切り離しを行なうとともに,5日(土)から6日(日)にかけて橋桁のジャッキアップと据え直しを実施する.
その後,9月15日(火)までに橋桁部の軌道補修や架線点検・修繕を行ない,9月16日(水)に線路確認,9月17日(木)に速度向上試験を実施した上で,9月18日(金)に運行を再開する計画である.
再開時点では,第1島田高架橋と水無川橋梁を含む新八代駅付近の一部区間を徐行運転とし,のちに本復旧へ移行する.新八代駅では被害が確認されたホーム屋根の柱脚について,測量や構造プレート製作を経て,8月23日(日)に柱脚固定を完了しており,9月15日(火)までを目標に足場設置からのパネル撤去とブレース修繕を進める.
写真:JR九州821系 編集部撮影 南福岡車両区竹下車両派出にて 2018-10-5(取材協力:JR九州)
鹿児島本線の宇土—八代間のおもな被害については,土木分野では橋りょう変状29ヵ所,乗降場変状7駅,線路分野では軌道変状約10km・約100ヵ所,電力分野では電柱損傷27本,架線金具損傷300ヵ所以上,建築分野では駅内外装損傷2駅となっている.
▲損傷レール交換(鹿児島本線 松橋—小川間)
8月27日(木)時点の復旧進ちょく率は,土木分野が約40%,線路分野が約25%,電力分野が約10%,建築分野が約20%となっている.
今後は10月中旬頃の再開に向け,電柱建植や架線金具取替,架線調整,橋りょう・駅舎の修繕を進め,最終段階としてレール研磨や試運転などの安全確認を実施する.
一部画像はJR九州ニュースリリースから














