鉄道ファン2026年8月号(通巻784号)
『鉄道ファン』2026年8月号
2026年6月19日発売
特別定価1400円(税込)

黒部峡谷鉄道,10月1日に全線運行再開へ
〜復旧工事の進ちょくと9月以降の運行計画を発表〜

黒部峡谷鉄道

写真:黒部峡谷鉄道 新山彦橋  百々貴俊撮影  柳橋—宇奈月間にて  2019-6-1

黒部峡谷鉄道は,2026(令和8)年10月1日(木)の始発便から,宇奈月—欅平間の全線で運行を再開すると発表した.

 同鉄道では,「令和6年能登半島地震」での東鐘釣山からの落石により,猫又—鐘釣間にある「鐘釣橋」が被害を受けたため,猫又—欅平間を運休とし,これまで宇奈月—猫又間での営業運転となっていた.
 全線運行再開にともない,同日以降の乗降駅は宇奈月,黒薙,鐘釣,欅平の4駅となり,猫又駅での乗降は不可となる.あわせて,欅平駅下流部法面と擁壁の復旧工事の影響により,欅平の観光エリアには立入禁止区域が設定される.そのため,欅平駅での乗降再開後も当面の間は欅平駅舎やビジターセンター以外のエリアへ進むことはできない.この立入禁止措置にともなう観光エリアの制限を踏まえ,安全確保と駅周辺の混雑緩和を目的に,欅平駅行きの乗車受付数は限定される.
 このほか,「鐘釣橋」などの復旧工事進ちょく状況についても発表した.鐘釣地区では,2026(令和8)年5月18日(月)に着工した鐘釣橋の復旧工事では,足場設置の後に損傷部材の交換などを実施している.同地区の鐘釣駅上流斜面崩落箇所では,同5月11日(月)から順次資機材が搬入され,7月現在は斜面対策工事が行なわれている.欅平地区においても,5月11日(月)からの資機材搬入を経て,駅下流部の法面や擁壁の復旧工事が進められている.

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写真:黒部峡谷鉄道 EDV形電気機関車  百々貴俊撮影  2019-6-1

 全線再開に先立つ9月中の運行と10月以降の乗車予約スケジュールについては,9月1日(火)から3日(木)までは宇奈月—猫又間で1日11往復,同4日(金)から30日(水)までは同じく宇奈月—猫又間で1日10往復の折返し運行とし,それぞれ所定の時刻表にもとづき運行される.
 10月1日(木)から11月23日(月・祝)までは宇奈月—欅平間の全線運行となり,一部の列車は金曜・土曜・日曜・月曜の運行とする.11月24日(火)から30日(月)までは,リラックス客車(窓付)を中心とした編成での運行となる.
 9月1日(火)以降の乗車予約は,2026(令和8)年7月8日(水)9時から受付がする.予約は乗車日の3ヵ月前から可能である.申込方法は区間によって異なり,宇奈月—黒薙・鐘釣までの区間についてはインターネットや電話での受付ができる.10月1日(木)以降の宇奈月—欅平までの区間については電話受付のみとなる.
 列車の乗車にあたっては,すべて定員制で座席が確保されるが,黒薙駅からの乗車については事前予約ができない.9月中の折返し運行では往復とも同じ客車(普通客車またはリラックス客車)への乗車となる.すべての客車内にトイレの設備はないため乗車前に済ませる必要があるが,猫又駅などでの折返し時間(約20分)を利用した休憩時間を確保する.
 黒部峡谷鉄道では復旧工事について,天候や現地の作業環境により工程が変更される場合があるとし,運行計画に変更が生じた場合は改めて発表する.
 詳しくは,黒部峡谷鉄道ニュースリリースに掲載されている.

※写真はすべてイメージです.

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