鉄道ファン2025年12月号(通巻776号)
『鉄道ファン』2025年12月号
2025年10月21日発売
特別定価1400円(税込)

キハ185系復刻国鉄色2両編成を使用した団体臨時列車運転

キハ185系復刻国鉄色2両編成を使用した団体臨時列車運転

JR四国では,2025(令和7)年11月1日(土),高松運転所所属のキハ185系復刻国鉄色2両編成(キハ185-17+キハ185-18)を使用した団体臨時列車が高松→多度津→高知の行程で運転されました.
 これは『土讃線 土佐山田駅〜高知駅開業100周年「キハ185系~南風の旅~」』催行にともなうもので,編成上り方,下り方にそれぞれ異なるデザインの歴代“南風”ヘッドマークが取り付けられました.上り方(キハ185-17)は,太平洋(土佐湾)で見られる「クジラ」をイメージした4代目デザイン,下り方(キハ185-18)は,足摺半島(高知県)に自生する「椿の花」をイメージした2代目デザインでした.
 国鉄分割民営化直前に特急形車両として登場したキハ185系は,1986(昭和61)年11月1日(土)のダイヤ改正から特急“しおかぜ”,特急“南風”(当時はともに高松発着)に投入されましたが,39年目となる今年2025年11月1日(土)も,車両の一部仕様(自動連結器の塗色の違い,貫通路渡り板の車両番号表記の有無など)や,編成両数が異なるものの,当時とほぼ同じ出で立ちで,四国を象徴する花形列車のひとつとして第一歩を踏み出した高松からの出発となりました.

写真:高松にて 2025-11-1
投稿:志摩 敬

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