
▲「赤い星」エクステリア
JR北海道は,導入予定の観光列車「赤い星」・「青い星」の新たな運行開始時期を2027(令和9)年に決定したと発表した.

▲2026年度から2027年度にかけての運行計画概要
運行開始時期は当初2026(令和8)年内としていたが,改造の対象となるキハ143形について,想定していた以上に補修に時間を要することが判明したため,新たな運行開始時期を検討していた.
今回新たに発表された運行計画では,2027(令和9)年2月に「赤い星」がデビューし,その後,4月から7月にかけて釧網本線(釧路—知床斜里間),7月から11月にかけては旅行会社主催による貸切列車(道内クルーズ)として運行する.
「青い星」は,2027(令和9)年6月にデビューしたあと,同9月まで富良野線(旭川・美瑛—富良野間)で運行し,2028(令和10)年1月から3月にかけて,釧網本線(釧路—知床斜里間)で運行される.なお,具体的な運行日や料金,発売日・発売方法などについては決まり次第,順次発表される.

あわせて,2025(令和7)年8月時点における車両完成予想図も発表された.
「赤い星」は,改造の対象となるキハ143形の外形はそのまま活かし,北海道開拓使のシンボルである「赤星」をイメージし,外装に深みが感じられる赤色としている.また,星形のエンブレムやマークを前面や側面に取り付け,高級感が感じられるデザインとしている.

室内は,全体として天井や床,壁などにふんだんに木材を使用し,「ラグジュアリー」な雰囲気を演出する.1号車は,ボックスシートに加え,乗客が自由に会話や車窓風景を楽しめるサロンが設置される.2号車は,さまざまな形状の椅子やテーブルを設け,乗客が食事や休憩をすることができるフリースペースのラウンジカーとする.
3号車は,セミコンパートメント(半個室)席が設置される.4号車は,自宅でくつろいでいるような空間をめざし,床を畳敷きとする.また車端部には,足元まで広がる展望を独り占めできる,車両全幅を使用した広い個室を設置する.

▲「青い星」エクステリア
「青い星」は,「赤い星」と同様,改造の対象となるキハ143形の外形はそのまま活かし,運行予定の富良野線沿線の「ラベンダー」や「青い池」をイメージした青色とする.また,星形のエンブレムやマークを前面や側面に取り付け,高級感が感じられるデザインとしている.

室内は,プレミアムクラスの内装として,木材を使用した腰掛やテーブルを設置した4人掛けボックス席とし,快適な旅を提供する.あわせて各号車には,大きな窓から風景を楽しむことができる展望室が設置される.
画像はすべてJR北海道ニュースリリースから