
▲新形車両700形のイメージ
江ノ島電鉄は,新形車両700形を導入し,2026(令和8)年度から運用を開始すると発表した.

▲車内イメージ(「江ノ電グリーン」:タンコロから歴代車両へと続く伝統色)
新形車両の導入は,2006(平成18)年の500形以来20年ぶりとなる.既存の1000形に代わる次世代を担う車両と位置づけ,新形式の「700形」とした.
開発コンセプトは「日常から非日常まで 想いを紡ぐ ENODEN」で,沿線に暮らす人々と,鎌倉・江の島を訪れる人々,それぞれの想いやときめきを紡ぐ存在となる明るく未来志向の車両を目指す.
前面は,傾斜した大きな前面ガラスやシャープなアイラインにより未来を見据えた新しいデザインとする.あわせて,前面ガラスを拡大することで視界を広げ,湘南の眺望を意識した車両とする.

▲車内イメージ
(左「江の島ブルー」:美しい海沿いの景色をイメージ/右「鎌倉ストーングレー」:古都鎌倉のゆとりや落ち着きを感じさせる色合い)
車内は,日常にも非日常にも,美しい海沿いの景色を楽しめるよう,着座時の視線が海側を向く座席配置とする.また,座席や床の色を,鎌倉・江の島をイメージした3つのテーマカラーとする.
安全・安心・快適性の向上として,車内防犯カメラ,車両側面カメラ,通話形の非常通報装置を設置する.バリアフリー対応や多言語放送のほか,窓には鉄道車両で初めて採用するフィルムを貼付し,飛散防止を図るとともに,眩しさを抑え色鮮やかな景色を楽しめるようにする.
環境負荷の低減として,VVVFインバータ制御装置や回生ブレーキを採用し,既存の1000形抵抗制御車と比較して,消費電力量を約49%低減するとともに,環境負荷低減によるSDGs達成に貢献する.
画像はすべて江ノ島電鉄提供