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特集 新幹線最前線2025
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阪急の座席指定サービス「PRiVACE」を7月に導入へ

阪急の座席指定サービス「PRiVACE」を7月に導入へ

▲外観イメージ

阪急電鉄は,同社で初めてとなる座席指定サービス「PRiVACE(プライベース)」を,2024(令和6)年7月から導入すると発表した.

阪急の座席指定サービス「PRiVACE」を7月に導入へ

▲客室内のイメージ

 「PRiVACE」は,「日常の“移動時間”を、プライベートな空間で過ごす“自分時間”へ」をコンセプトとし,京都線の新形特急車両2300系と,現在京都線の特急系統に充当されている9300系の一部の,それぞれ大阪方から4両目に連結される.
 外装は,阪急電車の象徴であるマルーンカラーや屋根上のアイボリー塗装,シルバーの窓枠を継承しながら,乗降用扉と車体のゴールドのラインにより,一般車両とは異なる特別感を演出している.また,乗降用扉のガラスには,ステンドグラスをイメージしたデザインを施すことで,特別な空間への玄関口としての存在感を強調している.

阪急の座席指定サービス「PRiVACE」を7月に導入へ

▲出入口部のイメージ

 「PRiVACE」の車両デザインは,乗客に快適な自分時間を過ごせるよう,「“自分時間”にこだわる、阪急らしい特別な一両」という考えのもと設計されている.とくに,内装においては,プライベート感と快適性を兼ね備えた上質な空間づくりを目指した.
 車両出入口部は,壁面下部や床に落ち着いた木目調の素材を,また壁面上部には大理石調の素材をそれぞれ施し,ダウンライトで柔らかく照らすことで,上質感を演出している.

阪急の座席指定サービス「PRiVACE」を7月に導入へ

▲座席のイメージ

 座席配置は3列(2列+1列)とし,一般車両と比べて座面幅と足元の前後のスペースを広くしている.阪急電車の伝統ともいえるゴールデンオリーブ色の座席は,座り心地を追求し,リクライニングに座面が連動する機構を採用する.

阪急の座席指定サービス「PRiVACE」を7月に導入へ

▲着席時のイメージ(左)とパーテーション部のイメージ

 プライベートな空間を感じられるよう,座席1列ごとに配置した窓とし,座席頭部側面は周囲の視線が気にならない形状としたほか,2列シートの中央には大きめのパーテーションを設置する.また収納式テーブル,ドリンクホルダー,荷物用フック,マガジンラック,読書灯,コンセントなどの機能を備える.さらに,客室の床面にはカーペットを採用し,車内の静粛性にも配慮する.

阪急の座席指定サービス「PRiVACE」を7月に導入へ

▲共用荷物コーナーのイメージ

 このほか,車内の状況を確認できる防犯カメラと,車内の空気環境を快適にする空気清浄機,スーツケースなどを収容できる共用荷物コーナーを設置し,車内無料Wi-Fiサービスも利用できる.
 本サービスは,専用WEBサイトで予約して利用するもので,乗車区間の運賃に加えて,一乗車あたり税込500円の座席指定料金が必要となる.
 また,プライベースの車両には専属のアテンダントが添乗し,座席への案内などを行なう.なお,WEB予約・決済を使用した乗客には,次回以降,お得に乗車できるポイントサービスも開始する.詳細については,決まり次第発表される.

画像はいずれも阪急電鉄提供

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