JR西日本では,次世代バイオディーゼル燃料の導入に向けた新たなステップとして,2023(令和5)年7月下旬ごろから,山陰本線の下関—小串間で新たな試験走行を開始すると発表した.
JR西日本グループでは,2021(令和3)年に環境長期目標「JR西日本グループ ゼロカーボン2050」を策定し,2050(令和32)年にグループ全体の二酸化炭素排出量「実質ゼロ」とすることを目指した取組を行なっている.この一環として,国土交通省が公募した「鉄道技術開発・普及促進制度 令和4年度新規技術開発課題」(鉄道車両におけるバイオディーゼル燃料の導入に向けた技術開発)として,鉄道総研とJR7社により,ディーゼル車両への次世代バイオディーゼル燃料導入に向けた実証実験をJR西日本エリア中心に実施している.
新たな走行試験は,DEC700形・キハ40形を試運転列車として,次世代バイオディーゼル燃料を100%使用する.気温の影響を確認するため,夏期(2023年7月下旬ごろ~9月上旬),通常期(2023年10月上旬~11月下旬),冬期(2023年12月上旬~2024年1月下旬)の3シーズンに分けて実施する.
今後は,JR西日本が保有するディーゼル車両の燃料を次世代バイオディーゼル燃料に100%置き換えることを目標とし,2024(令和6)年度に長期走行試験を実施し,2025(令和7)年度以降の本導入を目指す.
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