JR東海は,一部路線に導入している「集中旅客サービスシステム」について,2024(令和6)年から東海道本線の9駅と中央本線の勝川に導入駅を拡大すると発表した.あわせて,同システムを「お客様サポートサービス」に改称する.
「お客様サポートサービス」は,券売機に隣接してインターホンと券面確認台を新設して案内センターとつなぎ,セキュリティカメラやスピーカなどを新設することで,案内センターのオペレータがセキュリティカメラにより駅の状況を把握する.あわせて,利用客からの質問への応対や,声掛け,案内放送などを行ない,現地での案内などが必要な場合は,係員が出向いて利用客に応対する.
今回は,東海道本線9駅(枇杷島・清洲・稲沢・木曽川・西岐阜・穂積・垂井・関ケ原・近江長岡)と中央本線1駅(勝川)の合計10駅に導入する.これら10駅では現在,早朝・夜間などの駅係員不在時にきっぷの購入やICチャージ,乗り越し精算などができないが,サービス導入後はインターホンと券面確認台を使用し,案内センターのオペレータと会話することで,列車を運行するすべての時間帯できっぷの購入などができるようになる.
また,指定席券購入ニーズの高い枇杷島・稲沢・西岐阜・穂積・垂井・関ケ原・勝川の7駅には,「サポートつき指定席券売機」を設置する.この券売機では,新幹線・在来線の指定席特急券などのほか,インタホンを通じてオペレータが応対することで,学生割引乗車券など証明書を必要とする割引のきっぷを購入できる.
工事は2023(令和5)年7月ごろに着手し,2024(令和6)年2月ごろに使用を開始する予定.工事費は約11.9億円としている.
写真はすべてJR東海ニュースリリースから