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特集 新幹線60年
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JR九州,西九州新幹線にオリジナル発車メロディー・車内メロディーを導入

JR九州,西九州新幹線にオリジナル発車メロディー・車内メロディーを導入

JR九州は,2022(令和4)年度秋ごろの西九州新幹線開業にあわせて,オリジナルの発車メロディー・車内メロディーを導入すると発表した.

 今回導入するメロディーは,これまで九州新幹線各駅(新鳥栖—鹿児島中央間)や博多駅在来線ホーム,D&S列車などの車内放送で使用しているメロディーを担当した作曲家・向谷 実氏によるもの.
 発車メロディーは武雄温泉—長崎間の各新幹線ホームで発車時の案内放送に使用される.各メロディーのコンセプトは,武雄温泉駅が1300年の歴史がある武雄温泉のシンボルであり,竜宮城を思わせる朱塗りの武雄温泉楼門をイメージし,嬉野温泉駅は,塩田川を中心に数多くの旅館やホテルが軒を連ね,九州屈指の名泉「日本三大美肌の湯」で知られる嬉野の温泉街をイメージした.
 新大村駅は同駅を中心に発展する駅周辺や新興住宅など,新しい大村の魅力を感じられるようにポップ調とし,諫早駅は電子機器や半導体工場など,発展する産業と島原へのアクセスなど観光やビジネスのハブとしての駅でもあるため,ややモダンな曲調とした.
 長崎駅は,国指定の重要無形民俗文化財「長崎くんち」の銅鑼(どら)で始まり,途中,鎮魂の意味で浦上天主堂と大浦天主堂の鐘の音を採用.旅の思い出を感じてもらえるよう3拍子で表現した.
 また,車内メロディーは同区間で運転する“かもめ”車内で駅到着時などの案内放送時に使用され,新たに誕生した西九州新幹線をイメージし,西九州から新しい風が吹くイメージとした.
 なお,上記の発車メロディー・車内メロディーは,JR九州の公式YouTubeチャンネル内の動画において西九州新幹線の紹介とともに聴くことができる.

写真:作曲を担当した向谷 実氏(JR九州提供)

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