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東京メトロ,17000系を報道陣に公開

東京メトロ,17000系を報道陣に公開

東京地下鉄(東京メトロ)では,有楽町・副都心線に導入される新形車両17000系を,2020(令和2)年8月11日(火)に新木場車両基地で報道陣に公開した.

 エクステリアは,より親しみを感じられるよう,従来の7000系や10000系を連想させるような丸形のヘッドライトが採用されている.車端上部には,13000系と同じように,車いす・ベビーカー利用客に,フリースペースの位置が判別できるようサインが掲出されている.

東京メトロ,17000系を報道陣に公開

 インテリアは,車内空間を有楽町線・副都心線ラインカラーの色彩に同調させたスタイリッシュなデザインにするとともに,連結面や座席横の仕切り,荷棚に透明な強化ガラスを採用し,車内の開放感が高められている.
 従来の7000系と比較して,冷房能力の向上(48.9kW→58.0kW)や,座席幅の拡大(430mm→460mm)が行なわれ快適性が向上しているほか,全車両にフリースペースを設置し,車両とホームの段差を低減させるため,ドア出入口下部の形状をホーム側に傾斜させ,車両床面の高さも低くする(1200mm→1140mm)ことで,バリアフリー設備も強化されている.
 制御装置にはシリコンカーバイド(SiC)素子を使用したVVVFインバータを採用し,高効率な永久磁石同期電動機(PMSM)とともに消費電力量も削減される.このほか,万一脱線した場合にも自動で列車を停止させる脱線検知装置の搭載や,総合指令所などから走行車両の機器状態をモニタリングするシステムを導入するなど,さらなる安全・安定運行の実現も図られている.
 17000系は,2020(令和2)年度下半期に営業運転を開始し,2022(令和4)年度までに全21編成180両(10連×6編成,8連×15編成)が導入され,既存の7000系を置き換える予定.

写真はすべて編集部撮影 新木場車両基地にて  2020-8-11(取材協力:東京メトロ)

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