阪急電鉄は,観光特急“京とれいん”の2編成目となる“京とれいん 雅洛”を,2019(平成31)年3月20日(火)に報道陣に公開した.
今回導入された“京とれいん 雅洛”は,7000系7006編成(6連)を改造したもので,各車両とも中扉を埋めた片側2扉とされている.現行の“京とれいん”のイメージを継承しつつ,京都を五感で感じることができるデザインとし,乗車のたびに京都気分が楽しめるよう,1両ごとに季節を定め,すべての車両が異なる外観や車内デザインが採用されている.
車内は,京都に向かう車内空間をより楽しめるよう,日本を象徴する代表的な花である桜や日本の伝統文様である七宝紋などを用いて,各車両の内装に多種多様なデザインが施されている.2・5号車には「坪庭」が,3・4号車には西山の山並みを堪能できるよう,桜を描いた窓向きの座席が,それぞれ設置されている.また,各車両の中央部には京都の寺社建築で用いられる「円窓」が設けられている.
“京とれいん 雅洛”は,2019(平成31)年3月23日(土)から営業運転を開始する予定で,「快速特急」(停車駅:梅田,十三,淡路,桂,烏丸,河原町)として,利用料金はこれまでの“京とれいん”と同様,事前予約などは不要で普通運賃のみで乗車できる.運転時刻は,梅田発が9・11・13・15時台の毎時32分,河原町発が10・12・14・16時台の毎時41分発で,“京とれいん 雅洛”と“京とれいん”が交互に運転されるダイヤとなる.
写真はいずれも松本洋一撮影 2019-3-20 正雀車庫にて(取材協力:阪急電鉄)