近畿車輌と三菱商事では,カタール国カタールレール公社(Qatar Railways Company)から,ドーハメトロ向け車両105両を受注したと発表した.
三菱重工業,三菱商事,近畿車輌,日立製作所,タレス(仏)によるコンソーシアム(共同事業体)は,2015(平成27)年2月にドーハメトロプロジェクトの鉄道システムを受注しており,今回の受注は,現在納入中の既契約225両に続く追加車両となる.カタールレール公社は,ドーハメトロプロジェクトの延伸を計画しており,今回受注した105両は,延伸にともなう必要車両数の増加に充当される.この105両は2020年から納入を開始し,2021年までに全車両を納入する計画.
カタールは同国の将来的な絵姿を描くマスタープラン「カタールナショナルビジョン2030」において公共交通機関の整備を掲げており,ドーハメトロは同マスタープランの根幹となるプロジェクトである.また,ドーハメトロは2022年にカタールにて開催予定のサッカーW杯に向けて公共交通機関として期待されている.
なお,三菱商事と近畿車輛では,エジプトにおいて50年以上にわたり約1600両の車両を,またドバイでは約400両の車両を納入してきた実績がある.
写真:近畿車輛のニュースリリースから