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京王5000系,9月29日に営業運転を開始

京王5000系,9月29日に営業運転を開始

京王電鉄は,新形車両5000系が,2017(平成29)年9月29日(金)から京王線内で通常列車として営業運転を開始すると発表した.
 5000系は,京王初の座席指定列車導入に向けて,クロスシートとロングシートの両方に転換できる座席を搭載し,座席指定列車の時はクロスシート,通常列車の時はロングシートにして運転する.今回の営業運転開始時点では,ロングシートでの運転となる.

 外観は,これまで京王になかったシャープな正面形状を採用.既存車両との違いを明確にするため,先頭車両の全長を500mm延長し,傾斜化するとともに,正面のカラーリングに黒を用いてスマートな列車を表現している.スカートは,丸みを帯びた立体的な形状に,コーポレートカラーの京王レッドで鮮やかなカラーを施したものとなっている.車体外板は,ステンレス板をレーザー溶接でつなぎ合わせた「sustina(サスティナ)」構体を採用することで,従来のステンレス車両で見られた「つぎはぎ感」を解消し,滑らかに美しく仕上げるとともに,車体の強度が向上されている.内装は,高尾山の木々の深いブラウンと「繊維の街」八王子の絹糸をモチーフにしたデザインの座席を採用し,上質さを演出するとともに,既存車両に比べ座席幅を広くすることにより,ゆったりとくつろぐことができる空間を創出している.LED間接照明は調光機能を有し,通常列車として運転する時は昼白色,座席指定列車として運転する時は落ち着いた暖色での点灯となる.

京王5000系,9月29日に営業運転を開始

 そのほか,快適性の向上とさらなる省エネの推進を図るため,無料公衆無線LANや空気清浄機,車上蓄電池システムなど,京王初となる装備が多数搭載されている.車上蓄電池システムは,電車がブレーキをかけた際に発生する回生電力を蓄電池に充電し,電車が走行する際の電力として供給.また,停電で駅間に停車した時は,蓄電池に充電した電気を使用して,自力で走行することが可能となっている.
 5000系は10両編成×5本が導入され,2018(平成30)年春からは,平日・土休日の夜間帰宅時間帯に新宿→京王八王子間,新宿→橋本間で運転される座席指定列車に使用される.この座席指定列車の愛称については,2018(平成30)年1月に発表される予定となっている.

写真:京王電鉄のニュースリリースから

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