JR西日本は,東海道・山陽新幹線で使用している700系の置換え用として,「N700A」を2017(平成29)年度から2019(平成31)年度までの3年間で,さらに15編成を投入すると発表した.
導入されるのは,2017(平成29)年度に3本,2018(平成30)年度・2019(平成31)年度に各6本で,2019(平成31)年度末には,JR西日本が保有する新幹線車両のうち「N700A」タイプは40編成となり,東海道・山陽新幹線を直通する700系は,すべて置換えが完了する.
追加投入される編成は,新たなブレーキライニングの採用により,地震発生時のブレーキ停止距離をさらに短縮し,安全性が向上するほか,パンタグラフ,台車について,走行中の車両データ監視機能が強化され,安定性の向上が図られる.なお,既存のN700系25編成についてもこれらの特長を反映する改造工事を順次実施する.
写真:JR西日本N700系4000番台「N700A」 小田原にて 2016-5-7 撮影:百々貴俊