本誌2022年7月号の「現在も活躍するJR旅客会社の国鉄形車両」でも取り上げたご存じ103系.国鉄の分割民営化時と2022年4月1日現在の両数を比較して導き出される残存率はついに1%台となっており,国鉄からJRに約3500両が継承された形式も,かつての面影はありません.では,残存率1%台にまで減少しているその在籍車両の現状はどうなのか.201系や205系の去就が注目される中,あまり取り上げることのなくなった103系の「今」を確認してみることにしました.連載1回目となる本号では,播但線で運用されているJR網干総合車両所(本所)の3500番台を取り上げます.同線の歴史,そして103系が運用を始めてからの変化を再確認してみてください.