『鉄道ファン』2024年3月号 1月19日発売

「サンロクトオ」こと,昭和36(1961)年10月ダイヤ改正からちょうど60年を迎えました.当ダイヤ改正は,それまで特急列車が見られなかった地域にも特急を設定し,キハ82形を新製,北海道から日本海側,九州までの各線に特急網が築かれました.そして,この改正で生まれたのが"おおぞら"でした.当初は函館—旭川間,翌年からは函館—釧路・旭川間とし,以来,ルート変更や札幌始発への改変があったものの,釧路特急の冠を守り続けてきた列車です.その中で,1997年から振子車キハ283系が導入されましたが,2022年春にて同系の引退が決定,長らく列車体系を支えてきた形式が見られなくなってしまいます.これを機に「おおぞら物語」として,サンロクトオのこと,そして"おおぞら"の歴史という2部構成でまとめたのが本特集です.60年に及ぶ壮大な列車史をご覧ください.