2025年7月号

発売日:2025年5月21日
特別定価1400円(税込)

巻頭特集は「JR車両ファイル2025」です.付録のJR旅客会社の車両配置表とともに,この1年のJR各社の概要をご覧いただけます.目玉となる新しい特急車の誕生こそありませんが,おなじみの国鉄形が各地で引退の時を迎えています.新車速報では仙石線用のE131系800番代をピックアップ,CARINFOでは西武8000系に生まれ変わった元小田急8000形を詳しくご案内.これに関連して,他の大手私鉄同士でのトレード実例を解説した記事も収録しました.好評の連載「プレイバック展望館」では先月に引き続き飯田線を,私鉄のベテラン車の旬をとらえた「知見乗写」では小田急3000形を掲載.さらに「日本の鉄道遺産」では蓄電池機関車に焦点を当て,EB10形の詳細を取り上げました.今月号も古き佳き時代の国鉄形から最新鋭の電車列車まで,さまざまな鉄道情景をお楽しみください.

2025年8・9月号予告

〈2020年に登場した近鉄80000系「ひのとり」・岡本文彦〉

〈2020年に登場した近鉄80000系「ひのとり」・岡本文彦〉

8月号では,大手私鉄と東京メトロについて,2015年度から2024年度までの10年間に生じた車両の存廃を総覧する「大手私鉄10年間の車両のうごき」を特集します.このたびの10年間には,東武スペーシアX,小田急GSE,西武Laview,近鉄ひのとりなど,特急車が各私鉄に現れたのが特徴と言えましょう.また,有料座席指定車である京王5000系,阪急プライベース,新時代のデザイン車,東急2020系や相鉄20000系といった形式の誕生も挙げられます.さらに失われた形式もピックアップし特集ページを構成してまいります.
 9月号では「JR客車列車の現況」として,JR東日本の"カシオペア"(E26系)をはじめ,JR西日本の「サロンカーなにわ」(14系)など,残り少なくなったJR客車列車の現在の姿を総覧いたします.7月号の特集にも記載しましたが,1987年4月,国鉄から2500両あまりの客車がJRに継承されました.それが今ではわずか40両ほどに減少.JR化後に登場したE26系などとともに,客車列車を眺めてみたいと思います.