現在の中央線の前身,甲武鉄道線の新宿~立川間が開通したのは,明治22年のことでした.本書では,その開業にかけた人たちの葛藤が描かれており,たいへんに興味深い内容をほこるものとなっています.中央線は中野から立川まで一直線上に路線が敷かれていますが,これにはどういった背景があるのか,また,武蔵境駅が荻窪・吉祥寺・三鷹といった各駅よりも先に開業したのはなぜか,こうした疑問も本書で解決することができます.興味深いエピソードが満載となっている一冊として,本書をお薦めします.
著者 | 中村建治 |
発行 | 交通新聞社 |
仕様 | 新書判 240ページ(折込み付き) |
定価 | 本体800円+税 |
発売日 | 2016年6月15日 |
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