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箱根登山鉄道「旧塗装」電車を運行

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2008年8月31日掲載

箱根登山鉄道では,1888(明治21)年の小田原馬車鉄道の創業から120周年を記念して,100形車両(モハ2形)を昭和30年代の塗装に塗り替えて営業運転を行ないます.

旧塗装100形車両の運行について
運行期間 2008(平成20)年9月2日(火)から当分の間.
運転区間 箱根湯本—強羅間
※点検などにより入生田—箱根湯本間を回送する場合もあります.
車両 100形車両,108号車
※運行当時は,同車両の前面部分の塗り分け(V字部分)が,金太郎の前かけに似ていることから,「金太郎塗装」の愛称で親しまれていました.
塗装経緯 復刻する塗装のデザインは,1960(昭和35)年箱根ロープウェイ第2期線 (大涌谷—桃源台間)が開業し,箱根ゴールデンコース(小田急グループ箱根周遊コース:箱根登山電車〜ケーブルカー〜ロープウェイ〜観光船〜バス)が完成した ことから,それを記念して,1957(昭和32)年に登場した小田急ロマンスカー3000形「SE」の塗装を模して塗装変更が行なわれました.
車内 車内の座席のモケット地には,箱根寄木細工風の生地を使用しています.箱根寄木細工は,箱根小田原地方に江戸時代末期から現在まで継承されてきた貴重な伝統工芸品で,樹木の自然の色を生かして精緻な幾何学模様を施した独特の木工芸品であり,その幾何学模様は伝統工芸士 山田 勇氏のデザインとなっています.すでに,同生地を使用したベンチ用の座布団が,強羅・箱根湯本・風祭・箱根板橋の各駅に設置されています.
 また,つり手も抗菌仕様に変更し,衛生面も配慮した仕様となっています.
そのほか 営業運転以外の具体的な用途については未定ですが,イベントなどで使用する予定です.まずは,2008(平成20)年9月13日(土)に強羅駅で実施する「第5回ワクワク!箱根親子鉄道展」の展示車両として使用します.
ご案内 箱根登山鉄道WEBサイト