引退に際し,先日さよなら運転や記念撮影会が行なわれた岡山電気軌道の3000形3010号ですが,2013(平成25)年4月23日(火)に寄贈先である栃木県日光市「日光霧降高原チロリン村」へ向けて東山車庫から搬出されました.今回の寄贈先は,昨年2012年に『路面電車運行100周年イベント』第2弾で行なわれた譲渡先募集で決定しました.
搬出作業は,公式ホームページで発表された通り午前9時から始まり,手際よく作業は進められ,まず車体が持上げられ台車を抜きトラックに積み込まれました.その後,もう1台のトラックに台車とすでに取り外されていたパンタグラフが積み込まれました.なお,一連の作業は,一般にも公開され,鉄道ファンや地元の方々が見守る中,進められました.
そして,3010号は午前10時半過ぎに約45年住み慣れた東山車庫を後にしました.
3010号は,引退後寄贈するのにあたり,3007号「KURO」と台車を交換し,モータと電動発電機の部品が取り外されましたが,寄贈先の意向もありそれ以外の部品は残されたままとなっており,寄贈先でも電源などが確保できればライト類の点灯や自動ドアの作動もできる状態だそうです.
写真:東山にて 2013-4-23
投稿:岡崎 全宏