SLブームの時代とその周辺を回顧するシリーズの4回目.今回は九州・筑豊のかつての本線格,上山田線(既廃線)で見られた情景をご覧いただきましょう.近年の復活蒸機では,C11形やC12形といったタンク機でのバック(逆向)運転は見慣れたものですが,ここ上山田線では,なんとテンダ機であるD60形(D50形の従輪を2軸化した大形機)のバック運転が日常的に見られました.当時は蒸機が生活に溶け込んでいたこともありますが,地元の人はまったく振り向きもしないその一コマこそ,この令和の今,ぜひお伝えしたいシーンです.