昭和53年10月,電化の完成とともに特急“くろしお”に投入され,活躍を続けてきた振子式の特急形電車,381系が平成27年11月に撤退し,大きく様変わりした紀勢本線について,南海電気鉄道線と接続する和歌山市を振り出しに,和歌山,御坊,紀伊田辺,白浜,串本を経て,JR東海との境界駅になっている新宮までが,大量の撮りおろしによる列車の走行の映像で紹介されています.この間,列車や車両,駅,沿線などの情報を盛り込みながら,バラエティー豊かな内容で同線を辿ったものとなっています.紀勢本線の主役,特急“くろしお”は,引退を前に最後の活躍を見せた381系を中心に,283系,287系のほか,北陸本線で活躍した683系を直流化改造した車両,289系が活躍を始めた現在の姿も収録されています.また,普通列車に充当され地域輸送を支える,105系,113系,117系,223系,225系なども登場しています.