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JR東日本,新幹線試験車両E956形「ALFA-X」を新造

JR東日本,新幹線試験車両E956形「ALFA-X」を新造

JR東日本は,次世代新幹線の実現に向けた開発を進めるため,試験車両としてE956形を新造すると発表した.
 今回新造されるE956形は10両編成で愛称は「ALFA-X(アルファエックス)」.最先端の実験を行なうための先進的な試験室
「Advanced Labs for Frontline Activity in rail eXperimentation」を意味したもの.両先頭車は,Aタイプ(写真上),Bタイプ(写真下)と,異なる形状のものが製作される.これまで同社が製作した試験車両の試験最高速度は,952・953形「STAR21」が425km/h,E954・E955形「FASTECH360」が398km/hの実績があるが,今回のE956形「ALFA-X」では400km/h程度となる.
 「安全・高速な移動手段の提供に加えて,新たな価値の提供」をコンセプトに,安全性・安定性,快適性,環境性能,メンテナンス性について試験を行なう.これら試験項目についてはIoT,ビッグデータ,AIなどを活用して実現するため,車両内の情報・制御ネットワークが強化される.速達性を高めるため,営業運転での最高速度360km/hの可能性を技術的に検証するほか,地震時に,より早く止まるため,また,脱線しにくくさせるための開発品が搭載される.低騒音化では,先頭車両形状,パンタグラフのほか,車体下部音の一つであるブレーキディスクの回転にともなう空力騒音の低減に向けた,ディスク裏面形状の開発も行なわれる.

写真:E956形「ALFA-X」のイメージ(JR東日本のニュースリリースから) 

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