国境鉄路 (紀行写真集)-「満鉄」の遺産7本の橋を訪ねて

国境鉄路

著者の小竹直人氏は,28年にわたり中華人民共和国(中国)の蒸気機関車を撮り続けてこられた写真家です.小竹氏はロケーションハンティングの際に鴨緑江に架かっている1本の鉄道橋を発見しましたが,それは路線図にも時刻表にも記載されない謎の鉄橋でした.これがどういった経緯から建設されたものであるのか,深まる疑問,湧き上がる好奇心から突き動かされるように現地へ赴いた小竹氏は,それが日本により建設された国際鉄橋であることを突き止めました.本書では,こうした経緯から,前述の橋りょう,そして,旧ソビエト連邦軍に解体され橋脚だけが残っている東満洲鉄道の国際鉄橋を含めるかたちで,中華人民共和国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との間,さらに,同国とロシア連邦との間にそれぞれ架かっている橋りょうなどを通じて,満州の鉄道の歴史としてもこれまで触れられることのなかった路線について,読者にお伝えしています.小竹氏ならではのエピソードとすばらしい写真とを惜しみなく交えつつ,非常に読み応えのある一冊にまとまっています.

著者小竹直人
発行えにし書房
仕様B5判 144ページ
定価本体3700円+税
発売日2017年10月 2日
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